子どもの成長をサポートするための療育の効果と重要性
夫やパートナーや親が「療育」に否定的!
ここ5~7年くらい、この悩みが非常に多いですね。
お子さんに発達の凸凹や遅延が見られ療育を始めたいと、子育てに前向きなお母さんと、足並みを揃える気がないお父さんや、ご両親/義両親をどう説得すればいいのか…
療育に反対/否定的な夫の5つの理由
1. 療育を治療だと思い込んでいる
2. 療育にかかる費用を高額だと思い込んでいる
3. 自分の子に障害があると認めたくない
4. 自分にも(わが子の特性に)似たところがあるけれど、なんとかなってきたのだから大丈夫だと思っている
5.「まだ早い」と思っている、「これから良い風に変わる可能性がある」と思っている
旦那さんがお子さんの早期療育に否定的な理由は主に上記5つが多いようです。
ここで、旦那さんを説得するために感情的になってしまっては失敗します。
仮に感情に訴えかけて賛成をもらったとしても「勝手にしろ」「好きにしろ、俺は協力しないから」という結果になってしまっては、お母さんにかかる負担は体力的、精神的に大きくなるばかりです。
男性を説得するために必要なのは「データ」「数字」
1. 療育を治療だと思い込んでいる
2. 療育にかかる費用を高額だと思い込んでいる
3. 自分の子に障害があると認めたくない
4. 自分にも(わが子の特性に)似たところがあるけれど、なんとかなってきたのだから大丈夫だと思っている
5.「まだ早い」と思っている、「これから良い風に変わる可能性がある」と思っている
- 男性の脳に納得させるために必要なのは「データ」です。数字です。
- 上記(1~5)で数字にできるのは、(2)ですね。
- そして(1)と(5)はセットで説得することができます。
最優先で用意すべきは(2)! 具体的に書き出しましょう。
●無償化の対象年齢や対象期間が決まっているので、そこを強く打ち出す。
●身近なデイなどを3~5か所調べて、1回の利用料金、月額利用料金なども表にまとめる。
●文章化するよりも「表」にしてわかりやすく『見える化』するのがお勧めです。
●自分で票を作成するのが難しい場合は、ココナラを利用するなどプロに頼んでみてもいいかも!
マンガを点在させて“隠れて”学んでもらう
療育は治療ではなく、「これから良い風に変わる可能性を引き出してもらえるトレーニングなのだ」「マナー教室のようなものだ」と正しく理解させ、思い込みの意識をかえる。
自分の子に障害があると認めたくない。
自分にも(わが子の特性に)似たところがあるけれど、なんとかなってきたのだから大丈夫だと思っている。
この2つに関しては「マンガで学んでもらう」のがてっとり早いです。
もしも旦那さんや義両親に『隠れ発達障害』がある場合、言葉で感情的にせまるのはその特性上、得がないどころか逆効果にしかなりません。
ですので言葉数多く説得したり、文字数が多い文章で訴えかけるよりも「マンガでわかるシリーズ」を読んでもらうのが断然オススメです。お家の中にさりげなく『数種類の発達凸凹系のマンガ本を』、ぽんぽんぽんと点在させておくのです。
- 友人の旦那さん
- 知り合いのお父さん
- 知り合いのお兄さんや弟
- クリニックに来院されるママ達の旦那さんやお身内
など、男性はどうにも受け入れたがらなかったり/非協力なことが多いようです。お互いに感情的になって喧嘩になるよりも「児童発達の現場」や「ASDやADHD」をマンガを通じた形で知ってもらうことが出来たら、
今はまだ(旦那さんが現実を)受け入れられなくても、のちに(無償化対象の期日までに)受け入れられることもあります。
最後まで希望は捨てないで、そして不安な気持ちは痛いほどわかりますが「急かさない」で!!
反射的に(療育などに)反対を表明した手前、表立って勉強している姿を見せることに抵抗があり、「隠れて」勉強しているかもしれないので、急かさないでください。
男性の不妊治療や男性の更年期障害など、これまでは「女性に原因がある、女性の病気」と思われていたものが、そうではないとわかってきました。
しかし多くの男性はそれらを現実のこととして、自分のこととして受け入れることがなかなか難しいようです。男性って女性の3倍メンタルが弱く、8倍夢見がちと言われていますからね(笑)
どうしてもなにかと時間がかかるようです。
ですので、感情的にぶつかり合うよりも『長期戦になることをあらかじめ視野に入れて賢く準備』いたしましょう!
【重要】選ぶマンガの種類
お家の中に点在させる発達凸凹系のマンガは「発達の凸凹の種類の異なるもの」を選ぶのがカギになります。
その理由は、たとえば旦那さんやお身内が「隠れASD受け身型」であった場合、「積極型ASDのマンガ」1冊のみを読んだばあい「俺はあてはまらない」「子どももこれじゃない」「ほら、やっぱり違う」となってしまうことが多いためです。※もともと否定的ならなおさらです
また、発達の凸凹はASD100%、ADHD100%と「別々」ではなく、ASD70%+ADHD30%などと合併・併発していることがほとんどなので、「発達の凸凹の種類の異なるもの」を選ぶのがカギなんです。
そうすれば「俺もそういえば…」「おふくろもそういえば…」「わが子も確かに…」と少しずつ意識が変わる――いっきにすべてを受け入れることはできなくてもいいんです――可能性が考えられます。
お子さんのために急ぎたい! 焦ってしまう! 気持ちはいたいくらいわかります。けれど、お子さんのために『長期戦になることをあらかじめ視野に入れて賢く、早め早めに準備』をしましょう。
ママ自身にADHD傾向の特性があり、やらなければならないことを後回しにしてしまうところがあったり、ギリギリにならないと動けない特性があるなら、私が「あなたのお尻を叩いて」計画的に動かしちゃうこともできます。よければ一度ご相談くださいませ。