言葉を額面通りにうけとってしまう
相手の言葉を額面通りに受け取ってしまう、という特性。
こと恋愛シーンにおいてはこの特性がプラスに運ぶよりも大きなマイナスに転じることが多いという事実は、今や当事者のSNS発信や動画配信等によりずいぶんと知られてきましたね。
恋する者同士のあいだには、ちょっとしたジョークやからかい、(可愛いと思えばこその)いじりや冷やかしが当たり前に存在します。
また、日本の男性はシャイな人がとても多いため、いざ恋人関係になれば特別な日でもない限り愛をささやいてくれないことが多いです。
もうお分かりですね?
- 言葉を額面通りに受け取ってしまう=冗談が通じない
- 言葉が「ない」ことも額面通りに受け取ってしまう=愛されていない…と不安になってしまう
上記はほんの一例ですが、言葉を額面通りに受け取ってしまう――言葉がないこともまっすぐに受けとめてしまう――という特性は、日本人同志の恋愛においてはなにかと揉め事が付きまとうことが多いようです。
日本人の遺伝子には古来から「言わなくてもわかるのが深い関係」「すべてを言わないことが、控えめで美しい」「阿吽の呼吸」「(言われなくても)空気を読む」「言わなくても悟ってほしい」などがプリンティングされています。
- 本音を言わないのが美徳
- 本心を隠して冗談(建前)を言うのが特別な仲
- 言わなくても分かり合える
- 冗談を言い合えるほど特別な深い仲
など、本音や本心ほど言外に隠されいて、言葉になっている部分は冗談や建前であることがとても多いのです。けれど日本独特のこの美徳こそがADHDやASD/アスペルガーなどの特性を持つ人達が恋愛を始めとするあらゆるコミュニケーションの面で苦しい思いをする所以でもあります。
振られた理由が分からないのはなぜ?
カウンセリングを通じて、多くの恋愛に悩む人々の相談を受けてきました。その中には、一度の失恋を次に活かす人もいれば、深く心が傷ついてしまい前に進めない人もいます。特に、大人の発達障害を持つ人々が恋愛でうまくいかないケースが目立ちます。
彼らの中には、「振られた理由がわからない」「予告もなく突然振られた」という共通点が見られます。これらのケースには発達障害の特性が深く関わっていることが多いのです。
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