ADHD/ASD女性が“不倫の恋と信用できない男‘’から身を守るヒント4選

カウンセラー真由|あたらしい今日|新しい今日のイメージ画像 発達障害・特性

ADHDの特性を持つ女性は不倫しやすい?

「ADHDの特性を持つ女性は不倫しやすい」といった記事を、ネットで見かけたことはありませんか?

「どうして私は、大切にしてくれない人ばかり好きになってしまうんだろう…」
「また同じようなパターンで傷ついてしまった…」

恋愛でそんな風に悩んだり、自分を責めてしまったりすることはありませんか? もしあなたがADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)の特性を持っているなら、その悩みは、あなたの「純粋さ」や「人を信じやすい」という素敵な部分が、意図せず裏目に出てしまっているのかもしれません。

ネット上には「ADHDの女性は不倫しやすい」といった、心を抉るような言葉が見られることもあります。でも、それは大きな誤解です。決してあなたが積極的に望んでいるわけではないのに、なぜか望まない関係に巻き込まれてしまう…その背景には、発達障害の特性が関係していることがあるのです。

この記事では、なぜそのような誤解が生まれるのか、そしてあなたの持つ「言葉を額面通りに受け取りやすい」といった特性が、恋愛においてどのように影響することがあるのかを、優しく紐解いていきます。

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1. “言葉をそのまま受け取る”純粋さが、恋愛で影響するとき

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ADHDやASDの特性を持つ方の中には、相手の言葉を裏表なく、そのままの意味で受け取る傾向が強い方がいらっしゃいます。それは素晴らしい「素直さ」や「純粋さ」の表れなのですが、恋愛においては、時として次のような戸惑いや困難を感じることがあるかもしれません。

  • 相手の冗談を真に受けて、悲しくなったり、怒ってしまったりする
  • 冗談が分からず、相手を戸惑わせてしまうことがある
  • 「冗談が通じない人だ」と思われてしまうことがある
  • 相手の言葉の裏にある本音や建前を見分けるのが難しい
  • 相手がその場しのぎでついた嘘を、本当のことだと信じ込んでしまう
  • 言葉以外の雰囲気や表情から、相手の本当の気持ちを読み取るのが苦手

特に、「本音と建前を見分けづらい」「嘘を信じやすい」「行間を読むのが苦手」といった点は、意図せず恋愛でのすれ違いやトラブルに繋がってしまうことがあります。

2. なぜ「ADHD女性は不倫しやすい」なんて誤解が生まれるの?

この辛い誤解が生まれてしまう背景には、いくつかの理由があります。

(1) “人を信じやすい”特性が悪意に利用されてしまう

残念ながら、世の中には「妻とは別れるつもりだから」「独身のようなものだから」「こんな風に人を好きになったのは初めてかもしれない」といった期待させるような言葉で近づき、既婚の事実を隠したり、ごまかしたりする男性もいます。

そんな時、言葉をそのまま受け取りやすい特性を持つ女性は、相手の言葉を疑うことなく信じてしまい、「この人は独身なんだ」「本当に私との未来を考えてくれているんだ」と思い込み、結果的に望まない関係に足を踏み入れてしまうことがあります。

これは本人が不倫を望んだのではなく、むしろ相手の言葉を『言葉の通りに信じてしまった』結果、巻き込まれてしまったケースと言えるでしょう。

(2) 「衝動性」と「不倫」を安易に結びつける誤解

過去に一部のネット記事などでは、「衝動性が高いから不倫をしやすい」といった、特性と行動を短絡的に結びつけるような説明が見られましたが、これは非常に大きな誤解です。

衝動性や不注意といった特性そのものが、直接的に不倫に繋がるわけではありません。むしろ、「相手の嘘や矛盾に気づきにくい」「関係性の危うさを見抜きにくい」といった、別の要因が重なることで、結果的に不倫という状況に陥ってしまうことがある、というのが実情に近いでしょう。決して「ADHDだから」「発達障害の特性があるから」といった理由ではないのです。

(3) “言葉をそのまま信じる” + “恋は盲目”の状態

恋愛をしているときは誰だって多少なりとも相手を理想化したり、都合の良いように解釈してしまったりするものです。いわゆる『恋は盲目』の状態ですね。

人を信じやすい特性を持つ方の場合、これらの『恋は盲目』の状態に、さらに「相手の言葉を疑うという発想を持ちにくい」という側面が加わることがあります。

「君にだけ打ち明けるけど、妻とはもう破綻しているんだ」
「本当はすぐにでも離婚したいんだけど…」

そんな風に、口先だけの言葉を投げかけられた時、その真偽を冷静に確かめることが難しいまま、「彼は苦しんでいるんだ」「私が支えなくちゃ」と本気で信じてしまうことがあります。

もし、相手が自分の都合しか考えていない人だった場合、気づかないうちに三角関係や不倫トラブル巻き込まれ、気がつけば自分が「シタ側」「2番目」「略奪を企てている女性」という辛い立場に置かれていた…そんな悲しい事態も起こりうるのです。

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3. ADHD女性は不倫しやすいという記事が招いた誤解

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数年前に「ADHD女性は不倫しやすい」といった趣旨の記事が出た際、その配慮のない表現によって、多くの当事者の女性たちが深く傷つきました。

本来伝えるべきだったのは、「言葉を額面通りに受け取りやすいなどの特性によって、悪意ある人の嘘や誘いを断ったり、見抜いたりすることが難しく、結果的に望まない関係に巻き込まれてしまう可能性がある」ということだったはずです。

「ADHDだから不倫する」といった短絡的で誤ったレッテル貼りは、当事者の方々を苦しめるだけでなく、発達特性への正しい理解を妨げてしまいます。

4. あなたを守るために、知っておいてほしいこと

ここまでお話ししてきたように、「言葉をそのまま受け取りやすい」などの特性が、恋愛や人間関係において誤解やすれ違いを生んだり、時には利用されてしまったりする辛い現実は…残念ながら存在します。

でも、だからといって「ADHDの特性を持つ女性は不倫しやすい」というような一方的な見方をされるのは、絶対にあってはならないことです。

次回の記事では、ADHDやASDの特性を持つかたが、恋愛で傷つかないために悪意ある言葉や状況から自分自身を守るための具体的なヒントを一緒に考えていきたいと思います。

  • 「あれ?」――違和感をおぼえる小さなサイン
  • 本音が見えにくい相手とのコミュニケーションで、少し楽になるコツ
  • 「もしかして…」と感じた時に、自分を守るための考え方

すぐに実践できるような具体的なステップをお伝えする予定ですので、もしよろしければ、また読みに来てくださいね。

今日のまとめ

ADHDやASDの特性を持つ方の中には、相手の言葉を疑うことなくそのまま受け取ってしまう傾向のある方がいます。その素晴らしい「素直さ」が、時として悪意ある人に利用され、不倫のような望まない関係に巻き込まれてしまうことがあります。

それは決して「本人が積極的に不倫をしたい」わけではなく、相手の嘘や状況を見抜きにくい特性がゆえの結果である可能性が高いのです。

「ADHDだから不倫しやすい」という誤解は、当事者を深く傷つけ、正しい理解を妨げます。このような誤解が広まることは、絶対にあってはなりません。

しかし一方で、パートナーに浮気や不倫を「された側の人たち」がいることも忘れるわけにはいきません。

不倫をしかけてくる男性が使いがちな言葉 – 心を守るためのヒントとして

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もし、これからお伝えするような言葉を言われた時、少しだけ立ち止まって「本当のことを言ってる?」「鵜呑みにしないでおこう」と冷静になって考えてみるきっかけにしてみてください。

あなた自身を守るため、あなた以外にも悲しい思いをする人を増やさないため、大切な知識として知っておいてほしい言葉たちです。※これらの言葉を使う人が必ずしも不誠実とは限りませんが、注意が必要なケースが多いという意味で捉えてくださいね。

不倫をしかけてくる男性が言いがちなセリフ一覧

1.「もうすぐ離婚するから大丈夫だよ」 続きを読む
⦁ 既婚であることをあからさまに隠さず、“離婚予定”だと匂わせるパターン。
⦁ 実際には、離婚の予定なんてまったくなかったり、具体的な行動を起こす気がないことも。
2.「嫁とはもうとっくに破綻してる」 続きを読む
⦁ “夫婦仲が冷え切っている”と強調し、罪悪感を薄めようとする常套句。
⦁ 口だけで、本当に破綻しているのかどうかは不透明。
3.「誰にも言わないから、安心して」 続きを読む
⦁ 相手に「秘密を守るから大丈夫」と誘導するセリフ。
⦁ 実際は自分を守るための言葉であり、女性側が不利になっても守ってくれないケースが多い。
4.「本気で好きだから、君を守る」 続きを読む
⦁ 「君は特別」という甘い言葉で相手を夢中にさせる。
⦁ いざ問題が起こると、“守る”はずが「自分は家庭もあるし…」と逃げ腰になる可能性大。
5.「今はタイミングが悪いだけ。落ち着いたら一緒になろう」 続きを読む
⦁ 何かと理由をつけて、状況が整うのを待ってほしいと言う。
⦁ いつまでも“落ち着く日”は来ないまま、ズルズルと先延ばしされるケース多数。
6.「家庭のことは気にしなくていい。もう終わってるから」 続きを読む
⦁ 自分の都合のいい部分だけを伝え、相手に罪悪感を抱かせないためのフレーズ。
⦁ 実際には家庭が終わっていないどころか、普通に家族と暮らしている人も…。
7.「ほんとは子どものためにも早く別れたいんだけど…」 続きを読む
⦁ 相手の同情を誘い、女性が「助けてあげたい」と感じるよう仕向ける。
⦁ 実際は何も行動せず、都合のいい言葉だけで現状維持を続ける場合が大半。
8.「君といると素直になれる。こんなの初めてだよ」 続きを読む
⦁ “今までにない存在”だと強調し、相手を特別扱いしているように思わせる。
⦁ 「彼の心の支えになっているのは私だけだ」と思わせる心理テクニックの一種。
9.「離婚調停中なんだけど、なかなかまとまらなくて…」 続きを読む
⦁ 「もう手続きは進んでいる」とアピールし、信用させる。
⦁ 実際には具体的な証拠(書類など)を全く見せてくれないことが多い。
10.「家族にはもう感情がない。ただ同居してるだけ」 続きを読む
⦁ “感情がない”という表現で、いかにも冷めきっているように聞こえる。
⦁ 本当かどうかを確認する術はなく、「だったら私が支えてあげなきゃ」と思わせる。

発達障害・特性
私が書きました
一 真由

オンラインカウンセリング『あたらしい今日』主宰
心とからだの不調に詳しいお節介カウンセラー

心療内科領域に強いカウンセラーとして、生きづらさを抱える方々に寄り添いながら、誰もがいつからでもリスタートを切り「新しい今日」を迎えられるようにと願って、情報発信を行っています。ブログでは機能不全家族・毒親問題・子育てSOSを多く扱っています。

気軽に話してもらえるように。「独り」にならなくてすむように。人生に伴走することを大切にしています。通称カウンセラー真由

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