一般的な認識では『自己安慰行為』は青少年期の男女が行うものとされていますが、未就学児や小学校中学年以下のお子さんに幼児自慰/小児自慰が見られることは珍しくないものの、ママ達を不安にさせることがあります。
必ずしも心配する必要はありません。
しかし中にはSOSが隠れていることもありますので以下にまとめます。
「愛情不足でしょうか」と心配されるママさんもいらっしゃいますが、決してそんなことはないですよー! もしも、もしも、「子どもと一緒にいられる時間が少ないせいかも…私のせいかも…」と思われることがありましたら、「毎日の7秒ハグ」を取り入れてみてください。
匂いと体温が相手に伝わり「心地いい・安心する」と感じるまでに7秒かかります。
幼児・小児の自己安慰行為「心配ないもの」と「SOSが隠れているもの」
1.偶然に気持ちよさを発見した
子どもが無意識に自身の体に触れていた際や、どこかに自分の体をすりつけて遊んでいた際などに、たまたまくすぐったいような気持ちよさを発見してしまったケースです。
この場合、性的な意図はなく純粋に偶然の体験によるものです。
対応1: 落ち着いた態度で反応する
子どもが無意識に行っている行動に対して、大人が過度に反応しないことが大切です。子どもにとっては自然な発見なので、親が驚いたり叱ったりするのではなく、冷静に見守ります。
対応2: プライバシーについて教える
「体に触れることは悪いことではないけれど、プライベートな空間ですることだよ」と優しく教え、社会的なマナーを伝える機会にします。
2.落ち着いたり安心ができた
この行為が子どもにとって安心感や落ち着きを得る手段になっているケースです。「指しゃぶり」と似たようなものと思われて大丈夫です。ストレスや不安、緊張感を感じている時に、触れることでリラックスし、自己安定を図ろうとする行動です。
対応1: 安心感を与える環境作り
子どもが不安や緊張感を感じている場合、親としてはそのストレス源を減らすための環境作りを心がけましょう。例えば、規則正しい生活リズムや安心できる家族のコミュニケーションを大切にします。
対応2: 他の安心方法を提供する
自己安慰行為に頼らなくても、安心感を得られるような別の方法を提案します。例えば、深呼吸や抱きしめる、絵本を読むなど、リラックスできる活動を一緒に見つけてあげます。
3.さみしさや悲しさの和らぎ
子どもが感情的な苦しさや孤独感を抱えていることを示しており、自己安慰行為を通じてその不安を一時的に解消しようとする行動です。
対応1: 感情を受け止める
子どもが感じている寂しさや悲しさを理解し、気持ちを受け止めてあげることが重要です。例えば、「寂しかったの?」と声をかけ、感情を言葉にする手助けをします。
対応2: スキンシップや遊びでの安心感
親との触れ合いや遊びの時間を増やすことで、子どもに安心感や愛情を感じさせます。特にスキンシップを通じて、親の存在が安心できるものであることを伝えましょう。
4.誰かに教わった(触られた)
非常に注意が必要で、場合によっては虐待や不適切な関わりの可能性を含むため、保育士さんや幼稚園経論、担任の先生や小児クリニックの医師などへの相談を急ぎます。
対応1: すぐに専門家に相談する
この場合は非常に敏感な問題であり、親が独自に対処するのではなく専門家に早急に相談します。お子さんの安全を最優先に考えた対応が必要です。
対応2: 子どもの話を冷静に聞く
お子さんがどのような状況でその行為を知ったのか、冷静に聞き出し、感情的にならずに子どもが安心して話せる雰囲気を作ります。感情的な対応は避け子どもの安全を確保します。
5.痒みや痛み、違和感
身体的な問題が根本にあることが多く、医療的な対応が必要になりますが、その背景にストレスや不安が関係していることもあります。
対応1: 医療機関を受診する
痒みや痛みを伴う場合は、皮膚や泌尿器の問題などが考えられるため、まずは小児科や専門医を受診し、適切な診断を受けることが重要です。
対応2: 子どもの体調変化に敏感になる
子どもが体の不調を訴える際、体のケアや衛生面にも注意しつつ、ストレスや心の問題がないかも併せて観察します。心身のバランスを整えるためのサポートを考えましょう。