毒親から逃げたい10代「住むところがない?」ここにあるよ!

カウンセラー真由|あたらしい今日|新しい今日のイメージ画像 機能不全家族・毒親・愛着障害

「家を出たいけど、怖くて動けない…」
「親が許してくれないし、一人暮らしなんて無理かも…」

毒親から逃れたい気持ちは強いのに、恐怖心や親からの妨害、経済的な不安で、なかなか一歩を踏み出せない…そんな風に悩んでいませんか?

頭では「物理的に距離を取るのが一番」と分かっていても、それができない状況だってありますよね。でも、諦めないでください。いきなり完璧な「一人暮らし」を目指さなくても、あなたの心と身体を守り、自立への道筋をつける方法は、他にもたくさんあります。

この記事では、すぐに家を出るのが難しいあなたのために、

  • 恐怖心を和らげながら、少しずつ親から離れる練習をする方法
  • いざという時に頼れる場所や人を見つけるヒント
  • あなたを守ってくれる具体的な「セーフティネット」の情報

などを具体的なステップで紹介します。焦らなくて大丈夫。あなたに合ったペースで、安全な未来への扉を探していきましょう。

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「逃げたいけど、逃げられない」…その気持ち、すごくわかる

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毒親の強い支配や、一方的に向けられる理不尽への恐怖。一人で生活していくことへの不安。あるいは、「お前のためだ」と言いながら、あなたの自立を邪魔しようとする親の存在…。

いろんな理由で、家を出るという決断と行動が、ものすごく難しく感じられることがありますよね。それは決してあなたが弱いからではありません。

でも、今の状況がすべてじゃない。選択肢は必ずあります。

完璧な一人暮らしだけがゴールではありません。まずは、あなたにできることから、少しずつ始めてみませんか?

ステップ1:心を慣らす「小さな家出」体験

いきなり大きな変化を起こそうとすると、心が追いつかなくて当然です。まずは、親から物理的に離れる時間と空間を、ほんの少しだけ作ってみることから始めましょう。

  • 日帰り・短時間の「避難」
    • 近所の図書館やカフェで数時間過ごす。
    • 24時間営業のスーパー銭湯や健康ランドで夜を明かしてみる。※安全には十分注意してね
  • 短い「お泊り」
    • 信頼できる友達や親戚の家に、週末だけ泊めてもらう。
    • 思い切って、ゲストハウスやビジネスホテルのデイプランを利用した1泊2日の近場の「ひとり旅」に出てみる。

こういう「プチ家出」を経験することで、「親と離れても大丈夫なんだ」「一人でも過ごせるんだ」という小さな成功体験が積み重なっていきます。これが、恐怖心を少しずつ和らげ、次の一歩を踏み出す自信につながります。

補足:旅行や宿泊先を探すなら、キャンセル料無料のホテルやキャンセルポリシーが柔軟な予約サイト(例:agodaの「アゴダ®あんしんキャンセル」)を選ぶと、万が一の時にも対応しやすいかもしれません。わが家はagodaの「アゴダ®あんしんキャンセル」を利用しています。

ステップ2:一人で抱えない!「頼れる人・場所」を見つける

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つらい気持ちや不安を、一人で抱え込まないでください。あなたの周りには、手を差し伸べてくれる人や場所がきっとあります。

  • 相談できる大人
    • 学校の先生(特に保健室の先生やスクールカウンセラー)
    • 信頼できる親戚や、友達の親御さん
    • 地域の児童相談所や、若者支援センターの相談員

  • 緊急時の逃げ道(セーフティネット)
    • 子どもシェルター 親からの虐待や支配から緊急避難できる、安全な一時保護施設です。食事や寝る場所が提供され、専門のスタッフが相談に乗ってくれます。各地の児童相談所やNPO法人が運営しています。(🔎カリヨン子どもセンターなど

    • セーフティシェアハウス DV被害者や虐待経験者など、困難を抱える若者を対象としたシェアハウスです。家賃が比較的安価で、同じような経験を持つ仲間と支え合いながら生活できる場合があります。運営団体によっては、生活相談や就労支援も行っています。(🔎KAKECOMIココトモクラブなど)

    • 一般的なシェアハウス 最近は様々なタイプのシェアハウスがあります。セーフティネットとは異なりますが、一人暮らしより初期費用や家賃を抑えやすく、他の住人がいる安心感もあります。(🔎ひつじ不動産などで探せます)

    • 公的な支援 住む場所に困った場合、自治体の福祉課やNPO法人が住宅支援を行っている場合もあります。(🔎Kakedasu® など、住宅確保要配慮者向けの情報を探してみる)

【具体的な相談先・情報収集先リスト例】

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「頼ること=弱いこと」ではありません。 むしろ、助けを求めることは自分を守り、未来を切り開くための賢明で力強い行動です。

ステップ3:「私だけの脱出プラン」を練る

「いつか家を出る」と漠然と考えているだけでは、なかなか行動に移せません。具体的な計画を立てることで、目標が明確になり、やるべきことが見えてきます。

ただし、計画はあなたの状況に合わせてカスタマイズすることが大切です。

  • パターンA 進学・就職を機に家を出る
    • →遠方の学校や会社を選ぶ、学生寮や社員寮に入る、奨学金制度を調べる など
  • パターンB バイトでお金を貯めて家を出る
    • →目標金額(例:30万円)の設定、安全なバイト探し、お金の管理方法(前回の記事も参考に!) など
  • パターンC 今すぐ緊急避難が必要
    • ステップ2で挙げたシェルターや相談機関にすぐに連絡する、信頼できる人にSOSを出す など
  • パターンD 兄弟姉妹も一緒に逃げる必要がある
    • →より多くの支援が必要になるため、児童相談所や支援団体への早めの相談が不可欠。

もし、計画を立てるのが苦手だったり、どうすればいいか分からなくなったりしたら、 それもステップ2で挙げた信頼できる大人や専門家に手伝ってもらいましょう。全部自分でやろうとしなくて大丈夫。「頼る」ことも計画のうちです。

ステップ4:自分の「怖い」「不安」な気持ちを大切にする

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親から離れることに対して、恐怖や不安、罪悪感を感じるのはすごく自然なことです。特に、長年支配的な環境にいた場合、未知の世界へ踏み出すのは怖くて当たり前。

「怖いなんて思っちゃダメだ」
「もっと強くならなきゃ」

そんな風に自分を追い詰めないでください。

「怖いな」「不安だな」「うまくいかなかったらどうしよう…」って、まずは自分の感情をありのまま受けとめましょう。 無理に感情を押し殺すのではなく、その気持ちに寄り添いながら、「でも、少しだけやってみようかな」と、小さな一歩を踏み出せれば十分です。

心の準備には時間がかかっても良いんです。

子どもシェルターやセーフティシェアハウスって、どんなところ?

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実際にシェルターやシェアハウスを利用した子たちからは、こんな声を聞くことがあります。

「利用する前は不安でいっぱいだったけど…」
「やっと夜、安心して眠れるようになった」
「他人って、思ってたよりずっと優しかった」
「普通の生活って、こんな感じなんだって初めて知った」
「他の人のいびきが気になるくらい、平和(笑)」

もちろん、集団生活ならではの多少の不便さはあるかもしれません。でも、それ以上に、「安全な場所で、自分のペースで生活できる」という、当たり前なのに、これまで手に入れられなかった安心感を、多くの人がそこで初めて経験しています。

「普通の暮らしって…怖くないんですね」

その言葉に、どれだけの安堵が詰まっているか。あなたにも、そんな穏やかな日々が訪れることを心から願っています。

まとめ

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毒親から逃げたいけれど、すぐに一人暮らしをするのは難しいし不安と感じているあなたへ。

焦らないでください。あなたには、たくさんの選択肢があります。

  • 小さな「家出」体験で、少しずつ心を慣らしていきましょう。
  • 一人で抱え込まず、信頼できる人やセーフティネットを頼ってください。
  • あなたに合った「脱出プラン」を、できる範囲で立ててみましょう。
  • 「怖い」「不安」な気持ちも、大切なあなたの一部です。

子どもシェルターやシェアハウスなど、あなたを守り支えてくれる場所は、あなたが思っているよりも近くにあるかもしれません。

この記事があなたが安全な場所を見つけ、自分らしい人生への一歩を踏み出すための小さな灯りとなれば嬉しいです。勇気を出して、助けを求める声をあげてみてくださいね✨

✍オンラインカウンセリング「あたらしい今日」主宰・毒親から逃げて、幸せな今を掴んだカウンセラー真由より

機能不全家族・毒親・愛着障害
私が書きました
一 真由

オンラインカウンセリング『あたらしい今日』主宰
心とからだの不調に詳しいお節介カウンセラー

心療内科領域に強いカウンセラーとして、生きづらさを抱える方々に寄り添いながら、誰もがいつからでもリスタートを切り「新しい今日」を迎えられるようにと願って、情報発信を行っています。ブログでは機能不全家族・毒親問題・子育てSOSを多く扱っています。

気軽に話してもらえるように。「独り」にならなくてすむように。人生に伴走することを大切にしています。通称カウンセラー真由

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