免許返納を嫌がる親への説得・手順・包囲網〔4〕~親の気持ち

ライフハック・処世術
【第4話】父の“当事者意識ゼロ”に怒髪天! 〜父を動かした論より証拠〜

苛立ちのピーク

高齢の親に免許をやめさせる交渉は、感情がぶつかり合いがちです。私も医療従事者として「冷静に…」と頭では分かっていたのですが、父のあまりにものらりくらりとした態度に限界がきました。

  • 「サポカー買えばいいだろう!」
  • 「毎日バスなんか乗ってられない!」
  • 「自分は同年代より運動神経が良い!」

何を言っても親の耳に届かず、逆ギレ・泣き落とし・拗ねる・黙る・無視のフルコンボ。ついつい怒号を放ってしまい、語気の強さに自分でもショックを受けたほどです。
免許返納の説得は、家族全員がイライラと罪悪感にさいなまれる危険があります。これは多くの方の体験談でも共通しています。

足腰の衰えを「客観視」させる~動画は論より多く語る

そこで私がとった行動は、父が歩いている姿を動画撮影して本人に見せることでした。

  1. ふらつきや小さな歩幅、足の運びの不安定さを客観的に確認
  2. 「こんな状態の人に車の運転をさせることは、本当に正しい?」と冷静に問いかける
  3. 「父さん、あなた医師よね? 医師として自分を客観的に見てどう判断する?」と“専門職のプライド”に訴える

この方法は「認知機能検査のデータ」を示すより父に響きました。主観では「まだ動ける」と思っていても、映像で見ると一目瞭然。本人も自分の姿に言葉を失っていました。

車の手放しが無理なら「環境を変える」

「車を取り上げる」にこだわるだけでなく、車が不要な暮らしにシフトするという視点も有効です。例えば

  • 病院や買い物施設が徒歩圏内にある高齢者向けマンション・サービス付き高齢者住宅に移る
  • デマンド交通を使い、通院や買い物の移動を予約型バスや乗り合いタクシーで解決する

私の住む地域でも、利用者が予約をすれば指定エリア内を小型バスで送迎してくれる「デマンドバス」が普及し始めています。自治体によって利用料の補助やチケット制度もあり、使いこなせればマイカー以上の利便性を感じる方もいるようです。

デマンドバスの主な特徴

⦁ 予約制:事前に電話や専用アプリで予約が必要です。
⦁ 柔軟な運行ルート:利用者の乗降場所に応じた最適なルートを自動的に決定し、効率的な運行を行います。
⦁ 低コスト運営:通常のバス運行に比べてコストを抑え、地域の公共交通として運用可能です。
⦁ ほんの一例です。全国的に試験的にデマンドバスを取り入れています。又、情報は随時更新されますので各自でお調べくださいますようお願い申し上げます。〔福岡〕〔香川〕〔福島〕〔大阪〕〔山梨〕〔東京都北区〕〔鳥取〕〔岡山〕〔京都〕〔丹波篠山〕〔富山〕※令和7年3月12日調べ

次回予告:いよいよ説得も佳境…と思いきや、なんと「熟年離婚をして出て行った母」が父の味方についてくるという予想外の展開が訪れます。最後まで何が起こるか分からない「免許返納ドラマ」。お楽しみに?!

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