LINEやDMの未読スルーや既読スルー、気づけばやってしまった経験がある人は多いのではないでしょうか。「される側」になったことのある人も少なくないかもしれません。
友人や恋人、家族、仕事関係者から受信したメッセージに返信する気になれないことや、後回しにしたい気持ちになったことは私もあります。これにはさまざまな理由が考えられますが、一部のケースでは「回避行動」の一種として説明できるばあいがあります。
回避行動とは?
回避行動とは、不安やストレス、恐怖などの不快な感情や状況を避けるためにとる行動のことです。未読スルーや着信を無視する行動も、その対象になるばあいがあります。
たとえば、メッセージを無視する理由として次のような心理が考えられます。
- 負担に感じる
長文を予感させるメッセージを受信したばあい、それ相応の返信をしなければならないとプレッシャーに感じたり、深刻な話題への対応に気が進まない場合、メッセージを開かずに放置することがあります。※既読をつけずに読めるところまで読んで放置 - 怒られるのが怖い
過去に相手から厳しいメッセージを受けた経験があると、「また否定的な内容が書かれているのではないか」「読んでしまったら終わり。その問題に向き合わなければならない…」
「返事をしなければならないのでは」などと不安を感じてしまい、このプレッシャーや恐怖心から、メッセージを開かずに未読スルーを選んでしまうことがあります。※既読をつけずに読めるところまで読んで放置 - 単純に面倒くさい
自分の気分が乗らず、「今じゃなくていいか」と後回しにすることも少なくありません。
こうした行動は一時的には楽な選択に思えますが、後で状況が悪化するばあいもあります。たとえばスルーを続けた結果、相手が不信感を積み重ねてしまったり、相手の怒りが増幅することも。
不快な感情の回避がもたらす最悪なパターン
- 目的は「不快な感情の回避」
怒られることへの恐怖や、不都合な会話を避けたいという思いから、LINEやDMを未読スルーしたり、着信を無視することがあります。この行動は、不安やストレスを一時的に回避することを目的としています。 - 短期的な安心感が得られる
メッセージを未読のままにすることで、「今すぐ対応しなくていい」という一時的な安心感を得ることができます。しかし長期的には状況が悪化し、さらに「無視する」という行動が繰り返される悪循環に陥ることもあります。 - 明確な回避対象がある
この場合、「怒られる可能性」や「対立」といった状況を回避することが目的です。これが回避行動の特徴です。
依存症とはどう違うのか?
回避行動と依存症は似たように見える場合がありますが、本質的に異なる点があります。
- 目的の違い
回避行動は不快な状況や感情から逃れることが目的です。一方、依存症は快楽や報酬を求める行動から始まり、進行すると「やめると苦しい」ために行動を続ける状態になります。 - コントロールの違い
回避行動はある程度意識的に行われることが多いのに対し、依存症では行動のコントロールが効かなくなる特徴があります。
ただし、LINEやDMなどのメッセージを無視する行動が習慣化し、他の現実逃避行動(ゲームやSNSへの過度な利用など)と結びつくと、依存症的な側面を持つようになる可能性があります。
まとめ
LINEやDM、メッセージを無視する行動が「回避行動」として習慣化してしまうと、知らず知らずのうちに周囲からの信頼を失ってしまう可能性があります。
一度失った信用を取り戻すことは非常に難しく、自分勝手で自己中心的な人という印象を強く与えてしまいます。そればかりではなく『逃げ癖』って、一度身についてしまうと「一時的には楽なので」抜け出せなくなってしまいます。本当に気をつけて。
次回は依存症と回避行動の違いについてまとめます。