「かまってちゃん」には、人を楽しませたり、周囲を巻き込む魅力的なエネルギーがある一方で、本人自身が孤独感や不安感といった生きづらさを抱えていることも少なくありません。
かまってちゃんやかまちょは「状態」をあらわしますが、状態が重くなるにつれ境界性パーソナリティ障害として専門的な治療が必要になります。
かまってちゃん/かまちょチェックリスト
- 特定の誰かや周囲が自分を無視していると感じることがよくある。
- 特定の誰かや周囲の関心を寄せるために、わざと大げさな行動を取ることがある。
- 会話の中心に自分がいないと不安になる。
- 自分の意見や気持ちを常に他人に知ってほしいと思う。
- 他人からの反応やフィードバックがないと気分が沈むことがある。
- SNSでの「いいね」やコメント数が少ないと落ち込む。
- 特定の誰かや周囲に対して、何度もメッセージを送って反応を待つことがある。
- 自分に注目が集まらないと、何か物足りなさを感じる。
- 自分がすごく大事な話をしているのに、周りの人が自分に注目しないとイライラすることがある。
- 他人から相談されないと、自分だけ疎外されているように感じることがある。
- 電話やメッセージの返信が遅いと不安になることがある。
- 誰かが自分より他の人に時間を割いていると嫉妬を感じる。
- 誰かが褒められると、自分ももっと褒められるべきだと感じることがある。
- 自分が楽しんでいるときに、他人も同じテンションで楽しんでいないと不安になる。
- 他人に頼ることが多いが、助けてもらえないと不満に思う。
- 体調不良であると知らせたときに、もっと自分に気を遣って優しくしてくれるべきではないかと感じることがある。
- 他の人が楽しそうにしていると、自分も混ざりたいと思うことが多いが、自分から自然に混ざることはむずかしい。
- 他人が自分を無視したように感じると、気分がひどく落ち込む。
- 誰かと一緒にいないと不安になり、1人ではいられないと感じることが多い。
- 「かまってちゃん」と言われたことがある。
- 子どもの頃、親から十分な愛情や注目・関心を受けたと感じることが少なかった。
- 親が自分の気持ちや考えを無視することが多く、寂しさを感じたことがある。
- 幼少期に、親や家族が自分に対して過剰に期待していたと感じることがある。
- 親からの反応や評価が、自分の行動や感情に大きく影響することが今でもある。
かまってちゃん/かまちょ〔境界性パーソナリティ障害〕重症度の解説
イエスが5個未満:軽度のかまってちゃん傾向
基本的に自立しており、他者の反応に過度に依存することはありません。注目されたい気持ちは多少ありますが、日常生活に影響を与えるほどではありません。
イエスが6〜11個:中程度のかまってちゃん傾向
注目されたい欲求が強くなり、他人の反応に敏感です。時折、注目を得られないと不安やストレスを感じることが増えます。対人関係で自分の感情を中心に考える傾向が見られます。
イエスが12〜17個:かなり強いかまってちゃん傾向
自分への注目や承認を非常に強く求める傾向があります。
他人の反応に依存し、無視されたり注目されない状況が続くと、精神的に不安定になることが増えます。親子関係や生育環境の影響も大きい可能性があります。
イエスが18〜22個:重度のかまってちゃん傾向
他人の注目がないと強い不安や孤独を感じることが多く、常に誰かの反応や承認が必要です。
自己評価が他者の反応に依存しており、感情の浮き沈みが激しくなります。対人関係に深刻な問題を引き起こす可能性が高いです。
イエスが23〜24個:極度のかまってちゃん傾向
自己認識や感情が完全に他人の反応に左右され、自己の安定を保つことが困難です。
親子関係や生育環境の影響が非常に強く、深刻な孤独感や承認欲求を抱える可能性があります。専門的な支援が必要なレベルです。