不安と一緒に歩むということ
「どうしてこんなに不安になるんだろう?」
そんなふうに悩んだことはありませんか? 今では考えられませんが学生時代の私は(~19歳くらいまで)まだ何も起きていないのに、この先には悲劇が待っているに違いない…と未来を勝手に不安視して、悩まずにいいことを悩んでいました。
今思うと、私への評価や信頼が低く「自己肯定感の低い母」からの執拗な監視監督や、適切に褒めてもらえないこと、日常的に浴びせられる言葉の棘や「あんたはうまくいきっこない」等の言葉の呪いにより、自分に自信がなく、自分の選択にも自信が持てなかったからだろうと思えます。
その証拠に親元を離れて一人暮らしを始めた19歳以降は、それまでの反動が大きく出てしまい『過信家』になりました。簡単にいえば、根拠のない自信に溢れた厄介なヤツです(笑)。
その後、社会に揉みに揉まれて…正当な自己評価ができる大人になれました。この境地にたどり着くまで人生長かったわ、濃かったわ!
1. 不安ってどんなもの?
まずは、不安について知ることから始めましょう。
不安にはこんな特徴があります:
- はっきり見えないものほど恐ろしく感じる
「これから何が起こるかわからない」という曖昧さが、不安を大きくさせます。頭の中で「本当に大丈夫かな?」と考え続けてしまう感覚です。 - 未来の「痛み」を想像してしまう
実際には何も起きていないのに、「失敗したらどうしよう」「誰かに嫌われるかも」といったネガティブな想像が心を締め付けます。 - コントロールできない状況が不安を増幅する
自分の力ではどうにもならないこと、例えば他人の気持ちや予測不能な出来事に対して、不安は強まりやすくなります。 - 過去の失敗や経験が引き金になることもある
似たような状況で以前に失敗したり傷ついた記憶が、不安を再び呼び起こすことがあります。「また同じことが起きたらどうしよう」と心が揺れるのです。
不安は決して「悪いもの」ではありません。あなたを守るために、危険を教えてくれる感覚でもあります。ただ、いき過ぎると息苦しくなってしまいます。
2. なぜ不安を感じてしまうの?
「どうして自分はこんなに不安になりやすいんだろう?」「みんなはもっと楽に生きてるのに…」と思うことはありますか? その答えは、脳の働きにあります。
脳が不安を感じるのは、あなたを守ろうとしているから
1.脳は未来を予測して守ろうとしてくれる
脳はこれまでの経験や知識をもとに「未来はこんな感じになるかも」と予測して、危ない目に遭わないようにする役目を持っています。でもその予測が「悪い方向」ばかりに偏ると、不安を強く感じやすくなります。
2.逃げ続けると、次の不安がもっと大きくなることも
「怖いな」「できれば避けたいな」と思うことは自然な感情です。
ですが避け続けると脳は「やっぱりこれってすごく怖いものなんだ」と覚えてしまいます。その結果次に同じ似たようなシチュエーションに出会ったとき、不安がさらに大きくなることも。
3.脳の「警報」が敏感になりすぎることもある
脳はあなたを危険から守るために「警報」を鳴らします。
でも、その警報がちょっと敏感すぎて、平気な場面でも「危ないよ!」と反応してしまうことがあります。
たとえば「ちょっとした失敗」で「もうダメだ」「もう終わった」「やっぱりいつもうまくいかない」と感じてしまう時がそれにあたります。
4.疲れていると不安が増えやすい
心や体が疲れていると脳の判断力が低下し、普段なら「なんとかなる」と思えることも、「無理かもしれない」と感じやすくなります。
なぜなら人はストレスがたまると脳の不安を抑える力が弱くなり、悪循環を生みやすくなるためです。「不安を和らげるために」休むことや自分をいたわることはとても大事なことなんです。
ゆっくりでいいんですよ
不安はあなたを守ろうとする脳の声。
だけど、そのすべてに耳を傾けてしまうと身動きがとれなくなってしまいます。
まずは不安を感じる自分を否定せず「脳が自分を守ろうとしてくれてるんだな」「危機管理能力に長けた自分ヤバッ♡」と不安とともに生きていることそのものを認めてください。
次回は「それでも不安とどう向き合うか」についてまとめたいと思います。またねー⛧