忘れ物王子との恋愛〔1〕~忘れて帰る彼氏

雑記

以前の結婚相手はASDとADHDの合併がある男性でした。離婚理由はそれが原因ではなく、べつのところにあるので省略。

付き合ってすぐの頃に彼から「自分は忘れ物が多い」と告げられました。小学生の頃、先生から忘れ物王子と呼ばれていたと。

当時はまだ発達障害というものが今のように広く認知されていませんでしたが、個性的な側面を脳の機能として持つ人たちが一定数いるということは既に勉強済みでしたので、「忘れ物王子」の彼についてももしかしてそうなのかな? と疑ってはいました。

彼が私の家に遊びに来て、帰る。
私は、「楽しかったよありがとう」とメールを送る。

すると私の家の中で彼の携帯電話が鳴る、と同時に彼が「携帯電話を忘れた!」と戻ってくることが…とっても多くて、なるほどこれかと。

忘れ物王子の6つの忘れ物

彼が忘れるものはだいたい以下の6つ。

  1. 薬用リップ
  2. ボールペン
  3. ジッポライター
  4. キーホルダー(車&家のカギ)
  5. 携帯電話
  6. お弁当箱が入った保冷バッグ

「これじゃないと嫌だ」という薬用リップとボールペンが彼にはあって――このこだわりも“ぽい”でしょ――だけどあちこちに置き忘れてしまい、そのたびに買い足しているという。

確かに私の部屋を掃除すると、薬用リップやボールペンが4つも5つも出てきました。

「空になったお弁当箱が入ってる保冷バッグは車の中に置いてうちに来ればいいんじゃないの?」と私が言うと、彼は「俺もそう思う」「だけど持って来てしまう」と。

「余計な荷物がひとつ増えるのは面倒じゃないの?」
「右側にカバンを斜め掛け、左手に保冷バッグというバランスが落ち着く」

「頻繁に忘れて帰るんだからバランス悪いでしょう?」
「バランスが悪いからすぐに忘れてることにって気づけるんだよ」

「戻ってくるたびにインターホンに出て玄関を開けてって、ちょっとめんどいんだけどなこっちは」
「ごめん。でもこれだけは直せない(キリッ)」

キリッじゃないのよ…。

心療内科の専門になって20年、今となれば彼の「でもこれだけは直せない(キリッ)」の意味にも納得ができるんだけど、当時は私もまだ若く、まだまだ勉強中の身だったので変わった人だなと思っていました。

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