- 片付けは、散らかっているものを一時的に元の場所に戻したり、不要なものを捨てたりする「短期的な作業」で、比較的短時間で完了できることが多い。
- 整理整頓は、物の配置や収納の仕組みを見直して「長期的に維持できる状態」を作る「長期作業」です。これは一度行ったら終わりではなく、継続的な管理が必要となります。
だから、彼女の場合は――。
整理整頓4つのスキル
前回の記事『片づけは「短期」整理整頓は「長期」|片付けられない…のヒミツ』のなかで詳しく書きましたように、整理整頓には4つのスキルが必要になります。
- 計画力・構築力:長期維持を見据えた配置戦略。
- 論理的な思考力:物を分類し、適切な配置を判断する力。
- 分類・仕分け能力:カテゴリー分けやグループ化。
- 持続力・習慣化:整理整頓を維持するための習慣作り。
リモートお片付けに申し込んでくださった彼女にとって、ハードルの高いこれら4つは私にとっては超得意分野。〔1~3〕を私が担いながらオンラインで彼女に手順を説明し、片づけを進めてもらう。
そして週に1度、90分間のリモートお片付けで「1週間分の雑然さを片づけ」、「来週までその状態を70%維持できるように整理整頓する」ことを反復しています。流れとしては――。
出番の少ないものからやっつけて床と空間を空けていく
出番の少ないものが部屋の中に在ると、全体が雑然とした印象になるし片付いてきた手ごたえを感じづらいです。しかし生活とは不思議なもので、頻繁に使うものよりもそうではないモノが部屋をぐんぐん占拠します。
よって出番は少ないけれど捨てられないモノ、捨てたくないモノから手をつけて、床と空間(見た目)を空けていくこと。
適切な配置判断と長期維持を見据えた配置戦略
- 頻繁には使わないけど捨てたくないモノ(趣味の創作品)…サマリーポケットに預ける【済】
- いつの間にか増えていたまだまだ使える文具・ファイル類…職場に持って行く/寄付【済】
- 頻繁には使わないけれど、1年に1度必ず出番のある「季節雑貨」
- 頻繁には使わないけれど、1年に何度か出番のある「替え物」
- 頻繁には使わないけれど、きっと必要な「ケーブル類」
- 頻繁に使わないけれど、「頂いた品」や「未使用のセット物」
- 頻繁に読み返したりはしないけれど、処分はできない「手紙類」
〔3~7〕をまとめてどかっと入れられる大きなベッド下収納を百円ショップのダイソーで5つ購入することにしました。
「頻度の低いモノゾーン」を一極集中
- 500円(税込550円)
- 商品サイズ:54cm×40.5cm×13.5cm
- ベッド下収納は埃対策を考えてフタ付が良いです(湿気対策もすれば尚良し!)
ベッド下の高さと奥行とベッドの縦のサイズを正しく測ってきてくれる?
はい!
正しくちゃんと測るのよ~! 買ったはいいけど、入らなかったら無駄になっちゃうからね。これは今回に限らずだよ~
はーい!
一般的なシングルベッドのサイズは、奥行97~100cmで縦195cm前後。
上記ダイソーの床下収納ボックスは幅が40.5cmなので横に並べると4~5つ入る。彼女のベッドの仕様上、収納ボックスは5つがじゅうぶんにおさまる。
「いつも測ってから物を買ってる?」
「えへへ…」
「えへへじゃないのよ~(笑)」
「あっ、めぐりずむが出てきた」
「何枚? 箱ごと?」
「3枚」
「じゃもうそれ今日、明日、明後日の3日間で使い切ろう」
「えー?!」
「そしたら、それを片付ける場所を用意する必要はないし目も休まるしいいことじゃん!」
「はーい」
「あ…お茶のディーバッグが出てきた」
「キッチンへGO! 走れ~!」
タタタタタタタッ
タンタンタンタンタンッ
彼女が走って階段を昇降する小気味いい音がなんだか可愛いらしい。頑張ってる、えらい!
今回のお片付けの3つの要点
- 頻繁に使わないので細かく仕分ける必要はない
- 頻繁に出番はないものは「ベッド下に必ず在る!」をつくる
- ぼんぼんざくざく、収納ボックスに入れて→フタして終わる簡単ステップ