優先順位が身につきやすい理想的なスケジュールの割合

ライフハック・処世術

優先順位をつけて仕事や作業をしたり、後回し癖をなおして家事や仕事を効率的に行いたい――と思っているのにどうしてもできない、できるようになりたいと診察室やオンライン相談にいらっしゃるかたは多いです。

優先順位をつけるのが苦手な人に見られやすい10つの共通点

  1. お母さまに対して子どもの頃から複雑な思いを抱えている
  2. お父さまが子育てや家族に無関心、不介入の家庭で育った
  3. 高校生くらいまでは成績も悪くなく友人もいたが、大学に入るあたりから周りと比べるとなにかとうまくいかないことが多くなった
  4. 自分ではなく、きょうだいが優れていたり要領が良かったりして親からも期待されている
  5. 自分で選択したものはことごとくうまくいかない(と、思っている)
  6. 人に相談をするのがうまくなく、感情がときどき爆発する(自分に向けて/他者に向けて/どちらも)
  7. 子どもの頃から疲れやすい
  8. 目の前にある「欲」「衝動」に負けやすい
  9. だいじなことほど「夜に落ち着いてやろう」と考えやすい
  10. 「スタート」から「ゴール」まで時間がかかるものには意欲がなくなる

「優先順位」「後回し癖」に悩みを持ち、どうにかしたいと考えておられるかたには上記1~10の過半数に「YES・どちらかといえばYES」をつけることが多いかなーという印象があります。

原因の根底に『ご自身の』または『親御さんのどちらかに/両者ともに』ASDやADHDなどの発達特性傾向があるばあいは、とくにYESがつきやすいかもしれません。

プレッシャーのトラウマ

子どもの頃、自分の意思で選択したものを「違う」「間違ってる」「正しくない」「こうでしょ」「ああでしょ」「どうしてあなたはいつも(お父さんやお母さんの考えとは)違うものを選ぶの?!」等と言われて育つと、複数の選択肢から「優先」してモノゴトを選ぶハードルが高くなります。

ASDやADHDなどの発達障害の特性があるゆえに、優先順位をつけたり後回しにせずにモノゴトを行うのが苦手というのは勿論あります。

ただ、どうやらそれだけではない人が多いというのが、臨床やオンラインカウンセリングを通じて学び得た私の見解です。

不要だったり過度なプレッシャーを呪いのように自分にかけているかたがすごく多い。恐らくそれは育った環境や幼い頃に自身を取り巻いていた状況によるところが大きいと思うのですが、

いくつもの選択肢から優先してモノゴトを選ぶというのは、精神的に余裕がないとできないことです。プレッシャーは余裕の対局にあるものなので、プレッシャーが強いと優先順位を正しくつけるのはかなり難しいと思います。

プレッシャーが強いと優先順位をつけにくい

選択肢の中に苦手なものがあるならなおさらですし、語気が強かったり押し出しの強い人や上司や先輩など立場が強い人から振られた仕事が

本当は優先順位としては低いのに、緊急性が高く重要度も高い気がして優先しなければならない…! とプレッシャーに感じてしまって、それを急いで優先させた結果(急いだあまりに)ケアレスミスが多くなったり、本来優先させなければならない業務を後回しにしてヤバいことになったり。

――という例は数千数万の多さで聞いてきました。

優先順位に効く薬はあるか?

「こういうのに効く薬はありますか?」と患者さんによく聞かれますが、答えは「あります」。ただし直接的に優先順位をつけたり後回し癖を治す薬ではありません。

頭の中が(プレッシャーで)わちゃわちゃと騒がしくなったり、落ち着いて考えられない状態になっているのを落ち着かせる薬ですね。※主治医の診断により薬は処方されるべきなので、こちらではお薬の名前は控えます。

頭のわちゃわちゃが静かになる

優先順位をつける余裕が脳に生まれる

「優先順位をつける技術」が身につく3つ

優先順位をつけたり後回し癖をどうにかしたいと悩まれているなら

  • 処方された「自分に合った薬」を飲む
  • 過去にうえつけられたプレッシャーからの解放のカウンセリング
  • 優先順位の付け方を実践的に学んでいくトレーニング

この3つを同時進行していくのが非常に効果的かなと私は思います。

理想的な日々のスケジュールの割合

  • 「必ずやらなければいけないこと」…5割
  • 「やりたいこと」…2割
  • 「突発的に振られるかもしれないこと」…2割
  • 「自分と時間に余裕があったら手をつけても良いこと」…1割

優先順位をつけづらく後回し癖がある人の日々のスケジュールの作り方の割合は、上記くらいがうまくいきます。そこで大切になるのが以下の3つです。

❶「必ずやらなければいけないこと」ばかりで埋めないこと。
❷この2つは1日の中で余って良い
・「突発的に振られるかもしれないこと」…2割
「自分と時間に余裕があったら手をつけても良いこと」…1割
❸「やりたいこと…2割」は時間にすると1時間
お休みの日などは、午前と午後の2回(1時間×2回)

予め突発的な依頼や緊急事態が「起きる可能性」をで日々のスケジュールの中に組み込んでおくと、それに対するパニックや緊張は小さくなります。

また、突発的な依頼や緊急事態がなければ「自分と時間に余裕があったら手をつけても良いこと」に30分~1時間取り組んでもOK! などのご褒美タイムがあるとさらに心の安定が生まれます。


余談ですが:弊クリニックでは『ホワイトボード』を3つ掲示しています。

大人でも90分が限界だ!


発達障害の特性傾向によって「部屋の片づけ」や「資料作り」に対してとてつもなく高いハードルを持っている、27歳~58歳のオンライン片づけレッスンの受講者のかたがたがの――苦手・不得手な作業に対する――集中力が続くのがMAX1時間半です。

薬の処方がある大人でも「苦手なこと」に取り組み続けるのは、1時間半が限界です。それだって初めから90分継続できたわけではありません。30分~60分~と段階を経て集中して取り組めるようになってきました。

日々のスケジュールを「必ずやらなければいけないこと」ばかりで埋めると、お子さんは必ずパンクしてしまいます。大人だって90分が限界なのですから、必ずパンクしてしまいます。

コスパやタイパが重要視され『普通の水準』が高い今の時代は「自分らしく自分の歩幅で」「子どもの成長スピードに合わせて」頑張ること…がすごく難しいような気にさせられます。

でもその波に飲みこまれないでください。
いちぶの、声が大きく語気が強い人たちの敷いてくる「普通」に飲み込まれる必要はありません。「昭和・平成」の古いだけの価値観に――正しいものもあります――押しつぶされる必要はもうないよ。

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