優先順位がつけづらい理由と、脳内整理の必要性
誰しも、やらなければいけないことが得意なわけではありません。特に、苦手なことに直面すると、優先順位をつけることが難しくなりがちです。
たとえば
- 水泳が得意な人
- 水泳が苦手な人
- 水に入るのが怖い人
- 水に顔をつけるのが怖い人
世の中には「水泳が得意な人」と「水泳が苦手な人」だけではありません。
水に入るのが怖い、過去の水難事故や溺れた経験から強いトラウマを持っている人、さらにはアレルギーがある人もいます(Aquaphobiaというれっきとした水恐怖症もあります)。
それにもかかわらず、世間はこれらを一緒くたにして「もっと頑張れ!」「努力が足りない!」と本人を否定したり、親の育て方を非難したりすることが多いのです。
過剰な努力へのプレッシャーが生む頭の大渋滞
こうした環境で育った子どもは、成長する過程で次のような思いに取り憑かれがちです。
- 頑張らなきゃ!
- 努力しなきゃ!
- 怠けていると思われたくない!
- 無能だと思われたくない!
- 言い訳していると思われたくない!
このように自分に過剰なプレッシャーをかけ続けると、頭の中で「大渋滞」が起こります。その結果、優先順位をつけたり、突発的な依頼に柔軟に対応したりするのが非常に困難になります。
得意・不得意を認めることで生まれる余裕
人には誰しも得意なこともあれば、不得意なこともあります。
- あなたが苦手なことを得意な人がいる。
- あなたが得意なことを苦手な人がいる。
だからこそ「これ苦手だから手伝ってほしい」と素直に言えたり、「手伝おうか?」と声をかけることで、お互いの脳内の交通整理がスムーズに行われるかもしれません。
脳内を4割空けておくべき3つの理由
- 突発的な仕事や予測できない出来事に対応するため
- ミスや忘れものを減らすため
- 自分自身を大切にし、無理をしないため
道路でも頭の中でも、余裕があることで割り込み車を受け入れるスペースができるように、脳内の余裕が生まれることで優先順位を考える余裕ができます。
ADHDや完璧主義が原因とは限らない
「ADHDだから優先順位をつけるのが難しい」と感じることがあるかもしれません。しかし、実際には以下のような思い込みが、頭の中の渋滞を引き起こしている場合も多いのです。
- 頑張らなきゃ!
- 努力が足りないんだ!
- 怠けていると思われたくない!
これは性格的な要因や過去のトラウマによるものであり、ADHDの特性だけではありません。
専門家に頼ることで見つかる「交通整理」
脳内がキャパオーバーになりがちな原因を特定し、問題解決に導くのは専門家の得意分野です。あなたの脳内整理をサポートしてくれる存在を頼ることで、優先順位をつけやすくなります。
あなたの不得意を得意な人がいます。
あなたの得意なことを、苦手な人もいます。
私の不得意は「繰り越し計算」と、妙にテンションの高い挨拶から始まるYouTuberです。