忘れ物・失くし物にまつわる家族のエピソード集|ASD/ADHD

発達障害・特性

「あれ?私のスマホ、どこ置いたっけ…あ、冷蔵庫の中!?」
「えー!今日、体育あるのに体操服忘れたの!?昨日ちゃんと確認したのに!」
「ごめん、また会社の鍵、家に置いてきちゃったみたい…」

こんな会話、あなたの家では日常茶飯事だったりしますか?

ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ方、あるいはその両方の特性を併せ持つ方は、ワーキングメモリ(一時的に情報を記憶し処理する能力)の弱さや不注意、衝動性、興味の偏りなどから、どうしても「忘れ物」や「失くし物」が多くなりがちです。

今回は、そんなパートナーやお子さんの忘れ物・失くし物に、日々向き合っているご家族のエピソードを、SNSやネット等から集めて少しだけご紹介します。

「うちも!」と頷きながら、読んでみてください。

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クスッと笑える?編

  • 靴下の片方、常時捜索中
    「洗濯物を畳むたびに、なぜか片方だけの靴下が大量発生。家のどこかに“靴下の異次元空間”でもあるんじゃないかと、本気で疑っています(笑)」
  • リモコンは旅をする
    「テレビのリモコンが見当たらないと思ったら、夫が読みかけの本の間に栞がわりに挟んでいました。斬新すぎる…!」
  • 冷蔵庫の住人たち
    「“後で片付けよう”と思ったのか、スマホや鍵、時には読みかけの手紙まで、冷蔵庫の中から発見されることがあります。ひんやりしてます…。」

ちょっと困る…編

  • 水筒、週に何度忘れるの?
    「毎朝“水筒持った?”と声をかけ、玄関にもメモを貼っているのに、週に2~3回は忘れていく息子。学校で水分補給できているか心配だし、連絡帳に先生から『水筒を…』と書かれるのも、もう何度目か…」
  • 提出物は前夜に完璧、でも…
    「娘は宿題や提出物を、前日の夜には完璧に準備しているんです。でも、朝になるとその存在をすっかり忘れて、ランドセルに入れずに登校…。努力が水の泡になるのを見るのは、親としても切ないです」
  • “ちょっと借りるね”が長い旅に
    「夫は私のハサミやペンを“ちょっと借りるね”と言って持っていくのですが、それが戻ってくることは稀。家の中の文房具が、少しずつ行方不明になっていきます…」

結構、大ごと!?編

  • 財布、スマホ、鍵…外出時の三種の神器、紛失事件
    「夫と旅行中、財布を落としたことに気づいたのは、新幹線の改札前。“どうしよう!”と真っ青になりました。幸い、親切な方に拾われて事なきを得ましたが、生きた心地がしませんでした」
  • 大事な書類、どこへ?
    「契約に必要な重要書類を、パートナーがどこに置いたか完全に忘れてしまい、家中をひっくり返して大捜索。結局、全く関係ない趣味の雑誌の間から出てきました。冷や汗とため息しか出ませんでした」
  • 約束、すっぽかし…?
    「子どもの学校の保護者会。行く約束をしていたのに、夫がうっかり別の用事を入れてしまい、私一人で参加することに。事前に何度も念を押したのに…。悪気がないのは分かるけれど、寂しいし、ちょっと腹も立ちました」

今日のまとめ

これらのエピソードは、ほんの一例です。忘れ物や失くし物は、時には笑い話で済むかもしれませんが、頻繁に起こったり、重要な場面で起こったりすると、本人だけでなく家族にとっても大きなストレスになります。

「またか…」とうんざりしたり、「どうして何度言っても…」と怒りたくなったり、「私の育て方が悪いのかな…」と自分を責めてしまったり。そんな気持ちになるのは、決してあなただけではありません。

でも、諦める前に、もう少しだけできることがあるかもしれません。

次のコラムでは、この「忘れ物・失くし物」と少しでも上手く付き合っていくために、ご家族やご本人がどんな工夫や努力をしているのか、成功例だけでなく失敗談も交えながらご紹介します。

発達障害・特性
私が書きました
一 真由

オンラインカウンセリング『あたらしい今日』主宰
心とからだの不調に詳しいお節介カウンセラー

心療内科領域に強いカウンセラーとして、生きづらさを抱える方々に寄り添いながら、誰もがいつからでもリスタートを切り「新しい今日」を迎えられるようにと願って、情報発信を行っています。ブログでは機能不全家族・毒親問題・子育てSOSを多く扱っています。

気軽に話してもらえるように。「独り」にならなくてすむように。人生に伴走することを大切にしています。通称カウンセラー真由

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