共感力の育て方[共感三種の神器]基礎編

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画像クレジット「ODAN」
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共感力が「ない」「低い」「弱い」って具体的にどういうこと?

発達の凸凹があったり育った環境などによって、どうしても共感力が弱くなってしまうケースがあります。

この日本という国では共感力は1万円札くらいの価値があります。けっこう高い価値でしょ? 

Q.共感力が弱いと、相手がどう感じるか?
Ans.お年玉袋をそっと覗いた時に「千円札を3枚」を見つけた時くらいの感じ。

  • 「なーんだよ…」
  • 「チェッ…」
  • 「それっぽっちかよ…」
  • 「もっとほしかったのにな…」
  • 「素直にありがとうって言いにくい…」
  • 「なんかあんまり嬉しくない…消化不良…」

共感してほしい時の3つの心理状態

共感してほしい時の心理状態って概ねパターンが決まっています。

1. 落ち込んでいる時
2. 自分が間違っていると頭ではわかっているけど、認めたくない時
3. 自分のその時の感情(喜怒哀楽)を同じように分かち合いたい時

相手が望んでいることは上記の3つだけなんです。だから

⦁ 具体的なアドバイス…してはならない
⦁ 建設的な意見…言ってはいけない
⦁ 指摘…絶対にしてはいけません
⦁ 間違いを正す…絶対にしてはなりません

じゃあなんて返すのが正解なのか?

⦁ わかる!
⦁ わかるよ!
⦁ わかるぅー
⦁ 超わかる
⦁ すっごいわかる
⦁ わかりすぎる
⦁ わかりみが深い ←もう古い

とにかく「わかる」「あーもうめっちゃわかるわー」って言っておく。それ以外は言わない、ほんとに。危険危険。地雷ふむよー! 

もちろんこれが100点満点かと言われたら、決してそうではないんです。

けれど発達の凸凹があったり、共感力になんらかの欠けや陰りがある人達にとって「共感を持つ」「共感を感じさせる一言を臨機応変に適所で出す」というのは至難の業。イルカにブレイキンを踊れというくらい難しい。

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わかる+「オウム返し」という合わせ技

1.相手が落ち込んでいる時

「今日こんな失敗しちゃって、昨日もやらかしたのにまた失敗…」
「わかる…。1度失敗すると緊張しちゃうからまたやらかしたりするよね」

2.自分が間違っていると頭ではわかっているけど、認めたくない時

「怪しいところがあるから彼のスマホを見ただけなのに、あんなに怒らなくてもいいじゃん…!!」
「わかるよ…怪しいところがあるから見ちゃうんだよね。見たくて見たわけじゃないのにね」

3.自分のその時の感情(喜怒哀楽)を同じように分かち合いたい時

「目黒連くんのドラマ見てる?! あれやばくない?」
「わかるー!!! 今週とくにやばかったよね!」

なんじゃこの会話(笑)でもね、これが共感力のファーストステージです。

共感してほしい人は共感「だけ」がほしいんです。意見や異論、「でも。けど。だけど。それは違うんじゃない?」などで始まる否定や正論なんて1ミリも要らないことが圧倒的に多いのです。

共感三種の神器

1. 「わかるー!」…単純共感
2. 「マジで?!/ほんとに?」…共感リアクション
3. 「うわあ…/えっ…」…共感絶句

共感してほしい人は「話したいの」です。
そしてどこまでいっても「共感」がほしいのです。

↓このケース
2.自分が間違っていると頭ではわかっているけど、認めたくない時
↑このケースのみ、『最後の最後』に忖度のない意見がほしい“時もあり”ます。

でもそれは尊敬している人や、信頼している人、生き方を参考にしている人で尚且つ、ふだんから「自分に否定的でない人」からの意見のみ。

そうでない人からの意見は、お年玉袋の中の千円です。
「ないよりいいけど、正直ぜんぜん嬉しくはない」のです。

私自身はどうかというと、意見言っちゃうよねー(ノ∀`)アチャー

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一 真由


心療内科|「心と体」に寄り添い続けて20年。「支える側」を支えたい。当事者には寄り添いたい。ヒアリングをとくに大切にしています。


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