休職に至った背景
⦁ 年代:30代後半
⦁ 性別:女性
⦁ 状態:幻聴/リストカット/OD/統合失調症 ※他院による診断(私の見解はNO)
⦁ 社会適応状況:×
⦁ ひとやすみ期間:3か月
断ることが苦手な性格のため、急な残業や急な出勤を命じられることが多く、明らかなオーバーワーク。それが10年近く続いていた。
5年前より心身に不調がでるも、自分が休むと誰かにしわ寄せがいってしまう、誰かに迷惑をかけてしまうと自分を追い込み続けた結果、パンク。以降、幻聴に苦しみリストカットやオーバードーズが続き、他院にて統合失調症の診断をうける。
〔社会復帰に向けて行った内容〕
⦁ カウンセリング開始時期:24年1月頃
⦁ カウンセリング場所:オンライン
⦁ カウンセリング回数:59回
⦁ 薬の処方:あり(他院)
〔社会復帰1か月前の様子〕
休職期間にほぼ落ち着いていた幻聴が「復職後の自分はつとまるのだろうか」という不安により2時間程度聞こえることが、数日に1度というペースで何度か起きる。
しかし「これはノイズだ」「実際には聞こえていない声だ」と現実と幻聴を分けて考えられるようになっており、リストカット/オーバードーズに至らず。
⦁ 幻聴を「よそごと」と考えられるようになった。
⦁ リストカット/オーバードーズをしなくても心を安定させられるようになった。
〔社会復帰から1か月の様子〕
「自分が断ると誰かにしわ寄せがいってしまう」という優しい性格が、面倒や残業などを押し付けられオーバーワークとなりパンクしてしまったという事実を、真摯に受けとめることができるようになり、
無理を言われても「断れる」ようになってきている。又、その事実が自信につながり「意思」を相手に伝えられるようになってきた。週に2~3回(1回30分)のカウンセリングは継続中。
※ご本人/ご家族様の御厚意により掲載の許可をいただいております