毒親が60歳前後で近づいてくる理由<中後編>
過去のコラム、毒親が60歳前後で近づいてくる理由の中では「毒親の再襲来、4つの理由」や「毒親の老後にかかわることで起こりうること」について書きました。
60歳を過ぎた毒親が子どもに求めることと取る手段
「両親ともに毒親、父親のみが毒親、母親のみが毒親」3つのケースを想定して、それぞれの親がどのような要求や行動をとるかを15個に分けてまとめました。
ケース | 求めていること | 具体的な手段 | 備考 |
---|---|---|---|
両親が毒親 | 経済的な援助を期待する | 借金や生活費の負担を強制する | 子どもが経済的に自立していることを利用 |
両親が毒親 | 感情的な支配を続ける | 感情的な揺さぶりや罪悪感を植え付ける | 子どもの自己評価を低下させる |
両親が毒親 | 子どもの人生をコントロールする | パートナーや職業選択に口出しをする | 自分の価値観を押し付ける |
両親が毒親 | 親への介護を強要する | 体調や年齢を理由に子どもに依存する | 子どもに過度の責任を負わせる |
両親が毒親 | 親に対する感謝を求める | 過去の育児の犠牲を強調する | 恩を感じさせるための心理操作 |
父親が毒親 | 子どもの成功を自分の手柄にする | 子どもの成果を自分の手柄とする言動をする | 子どもを心理的にコントロール |
父親が毒親 | 威圧的な態度を続ける | 怒鳴る、侮辱するなどの言動を続ける | 恐怖によって支配 |
父親が毒親 | 家族を分断する | 母親や他の家族を批判し、対立を煽る | 孤立させて支配 |
父親が毒親 | 自分の世話を強要する | 健康や体力の問題を過大に主張 | 子どもを介護者として縛りつける |
母親が毒親 | 子どもの家庭生活に干渉する | パートナーや育児方法に批判的な態度を取る | 子ども夫婦の関係に亀裂を生む |
母親が毒親 | 孤独を埋めるために子どもに依存する | 頻繁に連絡を強制し、訪問を求める | 子どものプライベートを無視 |
母親が毒親 | 過度な感情的依存をする | 自分が悲劇のヒロインであるかのように振る舞う | 感情の負担を押し付ける |
母親が毒親 | 感情的な操作を続ける | 「あなたがいないと生きていけない」と言う | 罪悪感を煽る |
母親が毒親 | 子どもの役割を決めつける | 性別や長男・長女という立場を利用して期待を押し付ける | 役割の強要 |
母親が毒親 | 自分の意見を尊重させる | 子どもの行動や決定に常に干渉 | 子どもの独立心を阻害 |
真由先生
私の場合は母親が猛毒だったのですが、上記の「母親が毒親」の6つの中で4つがつい2年前までばっちり色濃くあてはまっていました。
2年前の母親は70歳です。毒親って――好き勝手に生きているからなのか――無駄に元気?!
本日のまとめ
このように毒親はさまざまな手段を使って、子どもに対して自分の望みを押し付け、支配を続けようとします。
それぞれのケースでの具体的な行動は異なりますが、どれも子どもを心理的に操る意図があります。子どもとしては、このような毒親の行動を理解し、先回りをし、適切に事前対処する方法を見つけることが重要です。〔続く〕