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自分が「話の中心」にいないと不機嫌になる人への対処法

人間関係

常に話の主導権を握っていたい人や、自分が話の輪の中心にいないと、とたんに機嫌が悪くなる人というのは日本全国津々浦々に大勢います。

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自分が話の中心にいないことが気に入らない

  • 明らかにその場は盛り上がっているのに、自分が知らない話題や興味のない話が続くと唐突に話を変えてしまう。
  • この場にいない誰かのことをその場にいる人たちが褒めると、面白くないのか、別の話題にすり替えようしたり「そうかな? そうは思わないけど?」などと否定をする。
  • 自分が話したい自慢などがある時は「前振り」として質問を投げかけ、相手の答えには薄いリアクションを返し「実はね」と自分の話に持っていく。
  • 自分に話したいことがあると、相手の話の対する相槌が雑で速く「実はさあ」と一瞬の隙に自分の話にすり替える。
  • 自分が披露した話に、思うようなリアクションが返ってこないと不機嫌になりすねた態度でその場から去る(居続けるパターンも)。
  • 誰かが褒められていたり自分のわからない話が続くと、つまらなさそうな表情や態度を隠すこともせず、話を聞こうとする姿勢もなくイライラとした態度でスマホを見続ける。
  • 会話に限らず、常に自分が「中心」でいたい殿体質、姫体質。周りが自分に気をつかうことを当たり前に思っている。

中心にいたい人に見られる3つのタイプ

こうした「自分が話の輪の中心にいたい人」には、以下のような背景や理由が考えられます。

親からとても甘やかされて育った

最優先されるのが当然だと思っている。幼少期から親が子どもの意向をすべて受け入れ、周囲が自分のために動くのがふつうのことだったため、大人になっても周囲に同じ扱いを求めてしまう。

幼少期に十分な関心を得られなかった

子どもの頃にさまざまな事情で十分な愛情や関心を受けられず、自分の話に耳を傾けてもらう機会が少なかった。そのため周囲の関心を引きたかったり認められたい思いが根強くあり、話の中心でいようとする。

過剰な競争環境で育った 

幼少期から「目立つこと・結果を出すこと=認められること」と学んで育ち、常に注目を集めないと自分の価値を実感できなくなっている。その結果、会話や場の中心にいないと不安を感じ、積極的に主導権を握ろうとする。

中心にいたい人への対処法と関わり方

こうした人と関わらざるを得ない場合、以下の対処法が有効です。

  • 機嫌を取らない
    相手に合わせすぎると、執着されやすくなるため「鈍感なふり」を貫き、不機嫌さに気づかない演技を。不機嫌さを隠さないのは関心を寄せて構ってもらいたいがゆえ。
    よって、気づかず鈍感なふりをすると「この人は自分を満足させてくれないから要らない!」となりやすい。
  • 適度な距離を保つ
    にこやかに挨拶はするけどそれ以上は話しかけない。相手から話しかけられたら笑顔を見せながら(お手洗いなどに)席を立って話に乗らないなど相手の機嫌に関係なく『笑顔で線引き』をする。
    一定の距離をとり『線』の内側に入れない・入らない「笑顔で毅然とした態度」を保つ。
  • 自分の話は一切せず、質問をしたり過剰に褒める:
    話の中心に常にいたいタイプの人は、基本的に相手の話に興味がありません。
    しかしながら自分よりも良い思いをしていたり、自分よりも優れているとわかるとライバル心をむき出しにすることも往々にあるので、自分の話はしないことが賢明です。
    また認められたい思いがとても強いため、質問をされたり(関心)褒められたり(承認欲求)を満たしてもらえると満足します。

「話題の中心にいたがる人」の背景を知ることで、単なる自己中心的な行動にもそれぞれ異なる理由があり、異なる対処法があるとわかります。

とはいえ距離をとり、線引きをした方が良いのはわかっていても、相手が先輩だったり上司であるばあいそれができないこともあります。過去記事のなかで紹介した「かまってちゃん」「かまちょ」と呼ばれる人たちと共通するところが多いです。

コラムの冒頭にも書きましたが――常に話の主導権を握っていたい人や、自分が話の輪の中心にいないと、とたんに機嫌が悪くなる人というのは日本全国津々浦々に大勢いますのでね、対処法を知りぜひ一定の線引きを。

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人間関係
✍私が書きました
一 真由


心療内科|「心と体」に寄り添い続けて20年。「支える側」を支えたい。当事者には寄り添いたい。ヒアリングをとくに大切にしています。


✓毒親/虐待/機能不全家族 ✓ASD/ADHD ✓アダルトチルドレン ✓新型うつ/社会不安障害 ✓不登校・行渋り通い渋り ✓虐待(毒親)連鎖断ち ✓社会復帰✓認知の歪み

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