前回のコラムでは「なぜ男性の大半が理由を“明言せず”に別れたり、理由をあいまいにして別れることが多いのか」について代表的な4つの例を挙げました。
今回は、私の知人元カップルの実例を紹介します。彼らの了承を得て、このエピソードをシェアしますが、現在2人はそれぞれ別の方と結婚しています。
人物紹介
- A君(当時29歳):発達障害はなし。職業は研究者。
- Bさん(当時28歳):ASD9割/ADHD1割の合併。職業は薬剤師。
問題が起きたのは、交際2ヶ月目のこと。Bさんは年齢的にも結婚を意識しており、A君も誠実な性格から、将来性のない付き合いはしないだろうと思われていました。
彼らは交際2ヶ月を記念して、1泊2日の旅行に出かけました。しかし、旅行後、Bさんから「振られました」という報告があり、A君からも「別れることにした」という連絡が入ったのです。
男女のことに赤の他人が首を突っ込むのは格好の良くないことなので、「わかりました、残念だったね」なんて感じの薄い返事をしたと思うのだけど…
どうしても自分が振られた理由を知りたいBさんから懇願されて、A君にヒアリングを行うことになりました。
振った側の理由
一言でいうなれば「すべてにおいて常識がなかった、生活の価値観が合わないと思った」というのがA君談。
彼女と結婚したら間違いなく汚部屋になるだろうと簡単に想像ができた。将来性の見えない付き合いはすべきではないとの判断でした
Bさんの肩を持つわけではないが、彼女はとってもいい子だ。素直で優しくて、自分のことよりも他者のことを優先して考えてしまい常にバタバタとテンパっている。
ASDやADHDがあるため、物事に優先順位をつけて行動したり、臨機応変に対応することが難しいため、明らかに許容量を超えて仕事をうけて、残業を繰り返したり…要領は良くないけれど、誰の目にも彼女は「つねに一生懸命でちょっと不器用な子」くらいの印象だと思う。
ただ、確かに「一般常識が身についているか」と言われれば、A君の言いたい気持ちもA君が振った理由も「大人は」わかるのだ。納得の理由なのだ。
そして――将来性を見るために付き合ったばかりの恋人たちが旅行に行くのは、こういった『裏の意味』があるからだということをここにしっかり明記しておきたい。
一般常識と社会通念の違い
社会通念(しゃかいつうねん)と一般常識(いっぱんじょうしき)は、どちらも社会で生活する上で必要な考え方や知識を表していますが、少し違いがあります。
社会通念
社会通念は、多くの人が普通だと思っている考え方や価値観のこと。
たとえば、「時間を守ることは大切だ」という考え方や、「他人に親切にするべきだ」という価値観がこれにあたります。
社会通念は、時代や場所によって変わることがあります。例えば、昔は許されていたことが今では許されない、ということもあります。
一般常識
一般常識は、日常生活で知っておくべき基本的な知識やルールのこと。
たとえば、「赤信号で止まる」「あいさつをする」「約束を守る」などが一般常識に含まれます。
一般常識は、多くの人が知っていて当然だと思われることです。学校や家庭で教えられることが多く、社会で円滑にコミュニケーションを取るために重要です。
まとめ
⦁ 社会通念は、多くの人が共通して持つ考え方や価値観。
⦁ 一般常識は、日常生活で必要な基本的な知識やルール。
どちらも社会で生きていくためには大切なものですが、社会通念は「考え方」に関するものが多く、一般常識は「知識やルール」に関するものが多いです。
取り返しがつかない暗黙の7つのマナー
- 彼女が使った後の浴室には、抜けた髪があちらこちらに付着していた。
- 彼女が使った後の浴室には、シャワーがもとに戻っていなかったりシャンプーやトリートメントが元の位置に戻っていなかった。
- 彼女が濡れた後を置いたと思われるバスマットは後に使う人(A君)のことをまるで考えていないと思われるほど、びしゃびしゃで「ぐしゃっ」となっていた。※濡れるのは仕方ないがせめて配慮のあとが見えてほしい
- 翌朝、彼女が使った洗面所周りや床は水滴がとんだまま拭われてもいなかった。
- 洗面ボウルにも髪をといた後の抜けた髪が付着したまま放置されていた。
- ホテルをあとにする時に、寝て起きたままのベッドの状態だった。
- ごくごく簡単で構わないから部屋を使用したあとを“まとめる”などの配慮がほしかった。
「彼女と結婚したら間違いなく汚部屋になるだろうと簡単に想像ができた。将来性の見えない付き合いはすべきではないとの判断でした」
「ああ…」