優先順位をつけれらない「頭の中の交通整理術」

発達凸凹・発達特性

この記事は、前回の「優先順位をつけるって、こんなにもハードルが高いんだぞっ!前編」からの続きです。

皆さんは、次のような話を聞いたことがあるかもしれません。もしくは、カウンセラーや主治医からアドバイスされたことがあるかもしれません。

「脳の中は常に4割を空けておきましょう」

このアドバイスを受けて、「どういうこと?」と思った方も多いでしょう。これを分かりやすく説明するために、今回のイラストを参考にしてみましょう。

  • 上の画像:「頭の中が常に交通渋滞のように騒がしい状態」
  • 中の画像:「4割の空きがある、スムーズに進む道路」
  • 下の画像:「優先順位をつけることが極めて困難な状況」

これらは、脳内の状態をわかりやすく比喩的に示しています。

脳が混乱する理由

特に以下のような人たちは、脳が「交通渋滞」状態に陥りやすい傾向があります。

  • 発達障害を抱え、マルチタスクが苦手な人
  • アダルトチルドレンの影響で、混乱や焦りが多い人
  • 優先順位をつけるのが苦手な人
  • キャパオーバーで、自分を過剰に追い込んでしまう人(親からの厳しい育て方や、きょうだいとの差を強く感じた経験がある人など)

これらに該当する場合、脳内の交通整理が必要です。しかし、自分で整理するのは非常に難しい場合があります。

頼れる存在を活用する

脳内が混乱している状態、つまり「交通渋滞」が起こっているときには、頼れる人やアプリを使うことが重要です。これは次のような意味を持ちます。

  • 脳が混乱している状態を認めることが第一歩です。
  • 交通整理が得意な第三者の力を借りることも一つの手段です。
  • 自分一人で全てを抱え込まず、適切なサポートを得ることで、脳内の混乱を解消し、4割の空きを確保できます。

二刀流のアプローチ

特に、以下に該当する方には、病院でのサポートが大切です。

  • 発達障害のある人
  • アダルトチルドレンの影響を受けている人
  • 優先順位をつけるのが難しい人

この場合、病院では薬物療法カウンセリングを併用することが勧められます。これにより、脳内を常に4割空けるための経験を積むことができます。

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一 真由


心療内科|「心と体」に寄り添い続けて20年。「支える側」を支えたい。当事者には寄り添いたい。ヒアリングをとくに大切にしています。


✓毒親/虐待/機能不全家族 ✓ASD/ADHD/アスペルガー ✓アダルトチルドレン(AC) ✓新型うつ/社会不安障害 ✓不登校児相談 ✓虐待連鎖断ち ✓社会復帰認知の歪み


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