察してちゃんチェックリスト
チェック項目は、全21あります。
YESが5点のものが6項目、YESが2点のものが15項目あります。最終的な合計点数ごとに「周囲の大変さ」と「専門家からのアドバイス」を添えています。
お手元にペンとメモのご準備を!
1.父親が無関心、母親が過干渉という「バランスの悪い家庭環境」で育つ
親の関与が不均衡なため、子どもは愛情を求めながらも自分の感情が無視されることに対して不安をおぼえながら育つ。
無関心な父親によって感情的なサポートが不足し、過干渉な母親からは「行動の自由」「感情の自由」「発言の自由」を奪われ、母親の価値観を押し付けられて育つ。よって自分の感情を表現することが難しくなる。
YESの場合は5点
2.父親が無感情、母親が感情的といった「バランスの悪い家庭環境」で育つ
感情の起伏が激しい母親に振り回されることで、安定した感情的な基盤を築くことができず、自分の感情の扱い方が分からなくなる。無感情な父親からは感情表現のモデルが得られず、結果的に自己表現に悩むようになる。
YESの場合は5点
3.デリカシーのない発言をする親のもとで育ち、日常的に傷ついて育つ
たとえば、片方の親が子どもの肉体的な変化や成長を揶揄する。子どもの幼い恋心をからかう。それをもう一方の親が聞こえぬふりをしたり、注意して止めてくれなかったりする。
言葉の暴力はなくても、こういった揶揄やからかいは、子どもの繊細な心を傷つけるには十分です。
片方の親が、揶揄した親を止めてくれたり注意してくれたら子どもの心は救われるけれど、両親ともにそんな調子だと、子どもは感情を言葉に出すことをあきらめてしまいます。
YESの場合は5点
4.親が極端に「さみしいアピールやかまってアピール」をする家庭
親の感情的な依存が強い環境で育った子どもは、自分の甘えたい気持ちや頼りたい気持ちは親に比べると「それほどではないのかも…」「親の方がかわいそうなのかも」「親のほうがつらいのかも」と、自分の感情はそれほど価値がないのかもしれないといった認知の歪みを持つ。
親の不安定な感情に振り回されることで、自己表現を抑えたり避けるようにして成長するものの、やはり自分を誰かにわかってほしいという気持ちは拭えない。
しかし自分の感情や発言は価値が低いという認知の歪みが根強くあるため、うまく言葉にすることができず「察してほしい」という期待を持つようになる。
YESの場合は5点
5.先回りしすぎてしまう親のもとで、心配過多・愛情過多に育つ
子どもの自発性や主体性を親が奪ってしまう家庭環境があります。
子どもが「~をしたい」「~へ行きたい」「~をしたくない」など自身の欲求や要望をきちんと口にする前に、親が子どもの感情を先回りして言ってしまったりやってしまうと、子どもは「言う必要がない」「相手は自分の思いを察してくれるものだ」という誤った認識を持って育つようになります。
その結果、言葉で表現する力が育たず「周囲は自分の欲求に応えてくれるものだ、それが当然だ」という間違った認識を持ったまま大人になってしまいます。
試されるのは親の忍耐。わが子を愛すればこそ、先回りをし(すぎ)ないのも愛です。ついつい手を差し伸べてしまう気持ちもわかるんですけどねー。ぐっと我慢です!!
YESの場合は5点
6.家族・きょうだいの中に献身なケアが必要な人がいる環境で育った
献身的なケアが常に必要な家族やきょうだいがいて、親がそちらにかかりきりだったり、親が介護で疲れている様を見て育ったため甘えることや思いを素直に口に出すことにためらいがある。
YESの場合は5点
7.言わなくても自分の気持ちを相手に察してほしいと感じることが多い
自分の感情を言葉で表現することが苦手なため、相手に察してもらうことで理解されたいという欲求が強い。
YESの場合は2点
8.「なんでもいい、どっちでもいいよ」と言いながら、本心は別
自分の意見を主張することに抵抗があり、相手に気をつかってもらいたい気持ちが根底にあるため、遠回しに伝える。
YESの場合は2点
9.自分の気持ちを理解してくれていないと感じると不機嫌になることがある
自分の感情が無視されたり理解されないことで孤独感や不満を感じやすく、その反動で不機嫌になる。
YESの場合は2点
10.相手が自分をわかってくれないと感じると、黙り込んでしまうことがある
自分の感情をうまく言葉にできず、相手に理解されないことに失望し、コミュニケーションを拒むことでさらに心の距離が生まれる。
YESの場合は2点
11.「理解されないのなら別れた方がいい」と考えることがある
相手の自分への理解の欠如を感じると、2人の未来に不安を抱きやすく、最終的には別れを選択することも考えてしまう。
YESの場合は2点
12.サプライズプレゼントや演出が実は嫌いではない
口には出さないけれど心の奥底では特別に扱われることがしみじみと嬉しく、特別に愛情を感じたいという思いが強く、サプライズを通じてそれが実現することを期待している。
YESの場合は2点
13.記念日には「何か特別なことが起こるかも」と期待していることが多い
記念日は特別な瞬間であるため、相手からの愛情や思いやりをわかりやすく感じられる日。だから記念日を忘れられると強い絶望感に襲われて、立ち直るまでに時間を要する。
YESの場合は2点
14.素直に感情を表現できない自分に落ち込むことがある
自分の感情を素直にありのままに言葉にすることができず、つい嫌味っぽい言い方や態度をとってしまうことがあり、自己嫌悪を感じ反省する。
YESの場合は2点
15.どうしても皮肉っぽい言い方をしてしまうことがある
自分の気持ちを直接伝えるのが難しいため、皮肉を用いることで少しでも自分の感情をわかってもらおうとしてしまう。
YESの場合は2点
16.我慢している感情が爆発しそうになり必死に堪えている
感情を抑えることが常習化しているため、我慢の限界が近づくと不安やストレスが蓄積し、時折爆発してしまう。
YESの場合は2点
17.我慢を重ねていることに相手が気づかないとイライラする
自分の苦しみや感情を察してもらえないことが不満を生み、相手への期待感と失望感の間で葛藤が生まれる。
YESの場合は2点
18.相手の愛情がどれほど本気か、試したくなる瞬間がある
自分の不安を解消するために相手の愛情を確認したいという欲求が強く、行動を通じてその気持ちを試そうとする。
YESの場合は2点
19.対話よりも態度や仕草で感情をわかってほしいと思うことがある
言葉でのコミュニケーションが苦手なため、非言語的なサインを使って相手に自分の気持ちをわかってもらいたがる。
YESの場合は2点
20.傷つくことが異常に怖い
相手の気持ちが自分から離れはじめたことに敏感に気がつく。振られて傷つくのは怖いため、自分から相手に別れを告げたいと思っている。
振られるのは耐え難いので極端な行動をとってしまうこともある。
YESの場合は2点
21.プライドが高く、自己肯定感が低いという自覚がある
自分の価値を他人に認めてもらいたいという願望が強い一方で、自分に対する不安感や不信感も持ち合わせているため、自己評価が揺らぎやすい。
YESの場合は2点
察してちゃん指数と周囲のたいへんさ
合計点数が2~10点
- 周囲のたいへんさ:30%
- 特に気を付けた方がいいこと
その時に意見を言わず、あとになってから「本当はもっとこうしてほしかった」「本当はもっとこうしたかった」などと言うのはダメだよ。
首を縦に振る/首を横に振る/眉間にしわを寄せるなど言えないなら首から上で少しずつ意思表示することからはじめてみてね。少しずつ。
合計点数が11~30点
- 周囲のたいへんさ:60%
- 特に気を付けた方がいいこと
自分の気持ちをため込みすぎると、他人に察してもらうことに頼りすぎるようになるよ。そしてそれはいつか爆発してしまう。
大切な人や周囲はもちろん疲れてしまうし、あなた自身もとてもしんどくなってしまいます。自分と相手をこれ以上、可哀そうな子にしてはいけません。
合計点数が31~40点
- 周囲のたいへんさ:80%
- 特に気を付けた方がいいこと
相手に期待しすぎていませんか?
依存している自覚があるなら、感謝と詫びの気持ちを定期的に伝えましょう。
また、週に2回/各1時間だけ電話をする、2週に1度甘える時間を設けるなど、あなたと相手のあいだでルールを決めてください。ルールが守れない場合は、専門的な治療が必要です。
合計点数が41~60点
- 周囲のたいへんさ:100%
- 特に気を付けた方がいいこと
相手に対して度を過ぎた期待や依存をしすぎていないか、専門者に学びながら見直すことが早急課題です。
認知の歪みや愛着形成の問題に対して、専門的な支援やカウンセリングを受けることを検討しましょう。
合計点数が41~60点 + かまってちゃん指数も高い
- 周囲のたいへんさ:計測不能
- 特に気を付けた方がいいこと
認知の歪みや愛着形成の問題に対して、専門的な支援やカウンセリングを受けることが必要。
自己理解を深め、過度な依存や不安を軽減するために専門的なサポートを活用することが重要課題になっています。