- 夫が話し合うことから逃げる
- 夫が話し合いに応じてくれない
- 夫が「ごめん」しか言ってくれない
これらのお悩み、とっても多いみたいですね。まずひとつ質問があります。よく思い出してみてね。
旦那さん、交際中はどうでしたか?
旦那さんは付き合っている時は、「あなたの困った」にきちんと向き合ってくれていましたか? 恋愛期間を以下の「3期」にわけましたので、それぞれの頃の彼(現・旦那さん)よく思い出してください。
- 付き合い始め
- 付き合いが落ち着いてきた頃(交際6ヶ月~)
- 入籍/結婚することが決まった頃、または入籍/結婚しなければならないと決まった頃
「あなたの困った」とは?
悩み/愚痴/相談/本当に困っている出来事/1人では抱えきれないもやもや/親子関係のしんどさ/友だち関係のしんどさ/頑張ってもうまくできない・うまくいかない様々なこと/その他:発達特性や愛着障害、アダルトチルドレン、機能不全家族を起因とするものなど
〔1〕君が正しいよ、君は間違ってないよと優しい言葉をかけてくれた
〔2〕それは君がよくないと思うよ、なぜならば…と意見/具体案が入った
〔3〕具体的に解決しようと、「あなたの困った」に参加→解決してくれた
交際期間に〔1〕〔2〕だった男性は、結婚後は話し合いから逃げるタイプが多いですね。交際初期は〔1〕、交際安定期に入って〔2〕、結婚が視野に入って〔1-b〕も多いかもしれないですね。
1-bとは?
どうせ君がやりたいように、どうせ君が望んだとおりになるんだから、君が決めればいいよ
余談ですが…私個人的には〔2〕→〔3〕な男性とばかり付き合ってきました。自分で考えなくていいから楽です。楽でしかないです(笑)
ただし、あらかじめ私が絶対に譲れない条件を2~3つ『先に提示』してあとはお任せするというやり方です。
「君が正しいよ、君は間違ってないよ」の本当のところ
「君が正しいよ、君は間違ってないよ」と、一見寄り添ってくれる、優しい言葉をかけてくれるタイプに多いのですが
- 自分が意見を言うことで、揉めたくない
- 自分が意見を言うことで、すねられたり泣かれたりしたくない
- 自分が意見を言ったところで、彼女は聞き入れない
- 「女性の困った」に対しては正論を言ってはいけないと思っている
- こういう時は「君が正しいよ、君は間違ってないよ」と言うのが正解
- 彼女が具体的になにに困っていて、なにをどうしてほしいのか、本当はよくわからない
このタイプはまったく自分の意見を言っていません。つまり? 性格的にそもそも話し合いに応じない、向き合わない、向き合えない、向き合うことができないタイプです。
けれど、交際初期~中期は「優しい彼」と思われることが多いです。否定しない=意見を言わないからね。
「君がよくないと思うよ、なぜならば…」の本当のところ
男性にもっとも多いのがこのタイプだと言われていますね。
けれど、「女性の困った」に対して正論や建設的な意見を言うのは正しくない、優しくないという風潮が浸透しているため、ぐっと飲みこんでいる男性も増えてきました。
確かに「困った」に対して、肯定や寄り添いをまったく見せてくれず、いきなり「君がよくないと思うよ、なぜならば」と正されると、さみしい気持ちになってしまいますよね。
又、最も正しい方法は確かにそれかもしれないけど、「わたしにそれができると思う?!」みたいな部分はスルーされていることも多いです。
寄り添いは足りないし、話し合いという観点で見ると一方的に正論を押し付けられているだけに見えます。
ただ、「あなたの困った」に対して――あなたが求める形とはすこし違うかもしれないけど――聞く耳を立て、立ち止まってくれたのは事実です。
傾聴力も寄り添い力も足りないけれど、「あなたの困った」を解決しようと思ってくれた気持ちに疑いはないです。
ただしこのタイプの男性は、寄り添い力が足りなかったり直接的な物の言い方をすることがあるため、モラハラタイプと誤解されることも多いです。
交際期間に〔1〕〔2〕だった男性は、結婚後は話し合いから逃げるタイプが多いと私は先ほど書きましたが、前述したとおり〔1〕のタイプの男性については、初めから話し合い応じるタイプではないんです。ですのでこれ以上の解説はしません。
話し合いに応じないタイプが、結婚後も話し合いに応じないだけです。つまり彼はなにも変わっていないんです。よくも悪しくもね…。
意見をいうタイプだった彼が、話し合いを避けるようになった理由
〔2〕の「それは君がよくないと思うよ、なぜならば…」と意見や正論・具体案を言うタイプが結婚後に話し合いに応じなくなる理由は、おおむねこんな流れでしょうか。
意見を言う
↓
彼女が喜んでくれない
↓
具体的な解決策を言う、ついつい正論を言っちゃうことも
↓
彼女がさらに沈んだ表情になる
↓
「聞いてくれるだけでいいのに!」
「寄り添ってくれるだけでいいのに!」
「正論や具体案がほしいわけじゃないのに!」
↓
泣かれたり、すねられたり、責められたり…
↓
こういったことが2度、3度と繰り返された結果
↓
意見を言ったり具体的解決策を言うことを放棄。話し合いにも応じないと決意。
↓
どうせ、俺の意見は望まれていないのだから
どうせ、俺の意見なんて求められていないのだから
話し合いとは名ばかりで、妻の意見が通るだけなのだから話し合う必要などないだろ
夫が話し合いを避ける理由
簡単に言うと、ずっとへそを曲げている状態ですね。
「忙しい」とか「疲れている」は状況や状態としては本当かもしれないけど、向き合うことから逃げるための建て前であることも多いです
だけど、彼がへそを曲げるようになってしまった理由もわかります。
交際当時を思い出せば、少なくとも彼は――寄り添い力や傾聴力は足りないとはいえ――彼女のために良かれと思って意見や具体案を言っていたわけですから。
ただ、交際当時とは異なり、今話し合わなければならない事案にはまぎれもなく守るべき第三者(お子さんやどちらかの親)が入っているので、いつまでもへそを曲げてないで…なにやってんの、とは思います。